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数か月前から、「古事記」に挑戦しております。
若いころから。。。「日本人なら読まねば」的な感覚で、挑戦しておりましたが、
完璧なまでに挫折し、最後は半分漫画のような(笑)モノまで求めて読破を試みましたが、
やはり挫折。

難しすぎ。笑

神様の名前が読めない覚えられない。
裏にある意味が汲み取れない理解できない。意味が分からず進まない~。
の繰り返しでございました。

なんて頭が悪いんだろう。
と思っておりましたが、そんなわたくしでも、楽しく興味深くわくわくしながら!
読み進めております今回手にした「新釈古事記伝」です。

とにかく丁寧に編集されており、
漢文の原典から、書き下し文(岩波文庫本より引用)、
現代文に書き綴ってある本文、
あとがきとして記されている著書の想い。
あとがき部分が解釈
と言える部分かもしれませんが、
高校時代の現代国語の先生の授業を思い出しました。^^

教科書の1行を1時間かけて味わう

というような授業だったなぁ。。。
その時はわからなかったけれど(変わった先生だなぁと思っていました。ほかの先生とは授業の進め方が違っていたので)とても貴重な授業だったと思います。

新釈古事記伝の「あとがき」部分も。。。
自分で読んだだけでは、くみ取れなかった本文の中にある意味や想い。。。
押しつけがましさなど微塵もなく、
丁寧に選ばれ吟味された言葉や文章は、素直に心にしみいってまいります。

全てが味わい深く、内なる興味をかきたててくれ、
じっくり何度も何度も読み返し、味わいたい。
ここのお話しに留まっていたいという想いと、
先に先に読み進めたい想いが交差するようなもどかしさを感じます。

著者である阿部國治さんのお人柄。。。とわたくしなんぞが申し上げるのもおこがましいのですが、
慎み。。。謹みつつ、どこまでも澄んだ心で古事記に向かい、
取り組まれていらっしゃることが胸に迫るようなご本です。

日本語としての言葉や文章が美しく清らかで、
ゆっくりと音読を繰り返していると、己の心も清らかになってゆくような感覚を覚えます。
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こちらでお求めいただけるようです
本屋さんで置いてあるところもあるのかなぁ。。。わかりませんが。。。
オススメです。